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感無量の卒業式

2006/03/26

祝!!!!!!!
おかげさまで、中学部卒業しました。
寝たきり生活となり、8年が過ぎました。
振り返れば、 様々なことがありましたが、 無事中学部を卒業することが出来、感無量です。
今後も、一日一日を大切にしたいものです。
皆様の、ご健勝をお祈り申し上げます。

深見育子

卒業証書を受け取る卓矢くん

事務局より追記

上記のメッセージは、ムコ多糖症2型ハンター症候群の患者・深見卓矢君のお母さんから寄せられました。卓矢君が卒業をしたのは、和歌山県立南紀養護学校の中学部です。

人工呼吸器をつけて生活する卓矢君の授業は、自宅に先生が訪問する形で行われてきました。事務局も以前、深見さんのご自宅にお邪魔し、授業風景を拝見させていただいたことがあります。担任の溝口先生を中心に、卓矢君の健康状態に配慮しながら、手作り感溢れる、心のこもった授業をされていたのがとても印象的でした。

幼い頃、人見知りのない性格で幼稚園の人気者だった卓矢君。笑顔で元気に走り回る男の子に、ある日突然「ムコ多糖症」という病気の診断が下った時、医師はご両親に対し、「10歳まで生きられるかどうか」と告げたそうです。それからの日々、入退院を繰りかえす卓矢君をそばで支えてきたお母さんが、中学卒業に際してお書きになった「今後も、一日一日を大切にしたいものです」という一行。心の奥深くまで響いてくる言葉です。

風邪やインフルエンザに悩まされる冬場は、卓矢君のご両親にとって、最もご心痛の多い季節。今も低体温症が続いているとのこと。それでも無事、卒業式に出席され、学校の先生やお友達と共に節目の日を祝うことができて、本当に良かったですね。

卓矢君の暮らすお部屋の窓から暖かい春の光が差し込むようになるのも、もうすぐです。
低体温を乗り越えて、また一日一日、充実した毎日をご家族でお過ごしください。